あらすじ
穏やかな日常を送る宝条家。35歳の行雄、34歳の奈津子、そして6歳の美咲の三人家族。
留守番の夜、窓を叩く雨音を聞きながら行雄は、妻・奈津子の御朱印集めという趣味に思いを馳せる。結婚当初は全く興味がなかったのに、ある雨の日の外泊以降、急に熱心になった奈津子。その変化の理由を考えるうち、行雄の頭の中で妻の過去についての妄想が膨らんでいく——。
雨宿りからホテルへ、二人きりの密会へと変わる想像の中で、表面上の平穏と内面の葛藤が交錯する、ある雨の夜にまつわる夫婦の物語。
(注意)本作は露骨な官能表現が多くなっています。女性向けに読めるよう十分に配慮はしていますが、もし苦手な方がいらっしゃる場合は妄想後編の3章の部分を飛ばしていただくか、戻っていただくことをお勧めします。