あらすじ
「旧校舎に、声が落ちてる」
蓮見律は、ずっとマスクをしていて不思議な雰囲気のあるボーイッシュな同級生。
クラスでは陽キャを演じる佐倉心も、蓮見とふたりきりの旧校舎では素の自分でいられる。
蓮見が描く謎の神の絵。
誰もいない廊下に向かってのお辞儀。
“変な人”なのに、嘘はつかない。たぶん。
放課後だけじゃない。
昼も、朝も、ふとした余白で、心は蓮見を探してしまう。
これはまだ、“好き”とは呼べない。
でも、もう戻れない。
誰も知らない“余白”の中で、
静かに名前のない気持ちが大きくなっていく。
ちょっとおかしくて、ちょっと切ない。
静けさと違和感のあいだを歩く、百合ストーリー。
派手な出来事も、激しい感情もないけれど。
ただ静かに、すこしずつ“ふたり”になっていく。
シュールでクスッと笑えて、でも最後には胸に残る。
そんな百合が好きな人に読んでほしい物語です。