あらすじ
さて、ここからは俺の質問だ。とはいっても、お前の事は知ってるから……質問なんてのはたった一つさ。
最強は誰だ?
……おいおい、そんな馬鹿を見るような顔をするなよ。俺はよく周りに小馬鹿にされてたが、この質問には誰もが真面目に答えてくれたぜ?
親?
確かに自分を産んでくれた両親は、絶対的なものの一つに数えても良いだろうな。
そんでも、俺みたいな奴には感謝するような親はいねぇし、最強とはまた違うだろう?
最強だよ。最も強い……だから、最強。
教師? 魔獣? 魔王? それともお前自身?
いいや、違う……。
よく考えてみろよ。
お前がいけ好かない女顔の留年生か?
それとも、それに付きまとう笑顔の男か?
信じられないくらい綺麗な母親か?
想い人の兄か? かつて世界を救った英雄か?
もう一度言うぞ……最強は誰だ?
…………成程な。
それでもお前は、その名前を出すんだな。
良いんじゃないか、最強なんてのは人それぞれってのが持論って答えでもよ。
だったら、それに追い縋る為に……少しでも爪痕を残そうぜ。
それだけが、弱者のできる唯一の足掻きなんだからよ。
表紙は愛と信頼の咲久良さんです。