あらすじ
昭和35年、ある雨の日。
不器用でヤンチャな真と、強くて繊細な裕子は、偶然、雨宿りで出会った。
互いに抱える家族の事情、夢への不安。それでもふたりは、降りしきる雨の中で、言葉にならない約束を交わした。
雨があったから、ふたりの涙も、言葉にならなかった想いも、そっと受けとめて流してくれた。
雨があったから、たったひとつの記憶が、胸の中でずっと生きていられた。
そして、時を経て五十年後。
かつての場所に戻った老人は、懐かしいあの雨の日の記憶とともに、想いと再び巡り合う。
雨が降ったからこそ出会えた、ふたりだけの小さな秘密と絆の物語。