あらすじ

運命の女神は一柱ではなく三柱いるという。  過去と誕生を司る女神クロートー、現在と生涯を司る女神ラケシス、未来と死を司る女神アトロポス。  女神クロートーは糸巻き棒を回して糸を取ると女神ラケシスに渡す。その糸は彼女の両手を通して、女神アトロポスへ渡される。女神アトロポスはその糸を空の糸巻き棒に巻いていく。糸が切れればその人の人生が終わるのだ。  三柱の女神は運命の内容を糸に乗せ、人が幸せになるためにどのような選択をしていくのか、一心不乱に生き様を見ている。  人の一生はその人のものであり、その生き様の中で何を悟るのかはその人のみ知るところである。運命の女神は、人の人生に干渉したりしないし、感傷に浸ることもない。 はずなのだが……  ときとして、運命の女神は気まぐれで興味本位である性格が表に出ることがある。神としての適性を問われれば失格であるかも知れない。  運命の女神が興味を持った一人の女性は、亡国の若き王女であった。王女の人生はすでに終わっている。 「この女性の人生をもう少し見たい気持ちになっているのよ」  運命の女神は、王女へ前世の記憶を付与し、運命を書き、それを糸に乗せ、傾国の兆しがある王国へ転生させた。  そして、王女の人生が始まった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2023/10/08
  • 現在の作品運命の女神の謀~亡国の王女は傾国の王女へ転生する~