あらすじ
感情をうまく表に出せない羽山凛は、
人との距離を保つことで自分を守ってきた。
誰にも本当の自分を見せず、
関わり合いを避けて生きてきた彼女にとって、
人付き合いは常に面倒なものだった。
そんな凛の静かな日常が、ある日、
偶然拾った生徒手帳をきっかけに少しずつ変わり始める。
その手帳の持ち主は、学校一の人気者・高峯理央。
彼の存在は凛の心に小さな波紋を広げ、
やがて理央の親友である綾瀬朔夜との再会をもたらす。
過去の傷とトラウマを抱えながらも、
凛は静かに、しかし確かに、変わろうとしていた。
閉ざしていた心の扉が、ほんの少しだけ開きはじめる──。
彼女の選ぶ未来は、まだ誰にもわからない。