あらすじ
エリートサラリーマンだった桜坂清彦(さくらざかきよひこ)は会社倒産を機に、父親の不動産業を手伝うことになった。
初手としてアパート管理の仕事を託される。
生来の真面目気質もあり、店子のクレームや相談には親身に取り組んでいたのだが、Aアパートの一〇五号室に住む黒絵璃人(くろえりひと)には手を焼いていた。
初めて呼び出された時は腰にタオル一枚巻いただけの姿だったし、ある時は耳元で匂いをかがれ「いい匂いがするね」と囁かれた。会社勤めのはずが、ラフな格好でいつも部屋にいる。
怪しげで妖しい黒絵に、清彦は振り回されつつ惹かれていく。