あらすじ
闇に溶け込む一人の男。
政府の要人から依頼を受け、宗教信仰教団『カオスアナーキー』を殲滅せよと命じられた。
彼らは、慈善活動を隠れ蓑に、裏ではとある神を降ろすための儀式を繰り返し、生贄を募っていた。
神を信じない男にとって、それはただ大金で依頼されただけの仕事でしかなかった。
いつものように人間を蹂躙し、蹴散らし、踏み潰し。
そして、最後には教団本部を爆破し、教祖の首を落としてすべ手を跡形もなく消し去る。
———そのはずだった。
だが、男は見つけてしまった。
地下の聖堂で。
天井から吊るされた繭を。
そして、その中から産み落とされた月の瞳を持つ少女を。
その瞬間、男の脳裏に直接流れ込む、言葉ではない何か。
世界の理が、音を立てて崩れ始める。
彼は知ることになる。
『俺は、彼女を愛するために此処に招かれた』のだと。
神無き世界で、神に魅入られた男の物語。
血と信仰、狂気と愛が交錯するダークファンタジー、開幕。