あらすじ

【この時間、半径1メートル以内にいる他の参加者を倒せば、追加ボーナスが発生します】 ----------------------------------------------------------------- 目の前にいる恋人はその通知を見たまま、しばらくまばたきもせず、何も言葉を発さなかった。 半年後、結婚をすると誓った彼女。 共にこんなところに来てしまった事が間違いだった。 もう、帰ろう。その一言が出ればいい。 だが、その言葉の前に、彼女は右手の小ぶりなナイフをゆっくりと握り直していたのが見え、言葉が出なくなった。 倒すという事は、ただ殴り倒したりするレベルではもう「視聴者」が満足しないんだと、たった数時間で思い知らされた。 つまり、その意味は……。 ゆっくりと考えている間に、既に全体が真っ赤なナイフを持った彼女はこちらをゆっくり振り返って、そして、大きく笑いながら近づいてきた……。 ----------------------------------------------------------------- インターネットにより世の中のあらゆるものが見れるようになり徐々に人々の刺激の足りなくなった時代に、ある番組が配信される事になった。 共通の『理由』を持った多くの人間が一同に集められ、他者を暴力により圧倒する事で賞金が得られる番組を生放送し、賭けの対象となる。 言葉を利用した暴力の宴への誘い、そして、残酷すぎる方法により相手を圧倒する事で増える賞金。 疑心暗鬼を生み出す様々な追加ボーナスという牙。 賞金に魅せられる者への恐怖で、禁断の行為に手を染める者。 共に生き延びてきた仲間を裏切ればボーナス。その言葉に、一人、また一人と衝動を刺激される。 果たして、刺激に飢えた視聴者はこの番組を通して暴力に魅せられた自分自身を見直す事が出来るのだろうか。それとも、更に次の刺激を求めるようになるのか。

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エブリスタ
エブリスタ2020/04/14
  • 現在の作品血の賞金、死の賞賛