あらすじ

「父さんと俺… ……本当に血が繋がっていないの?」 高校の卒業式を終え 大学受験の合否も出た、春休みのある日。 俺は父さんから告げられた言葉を直ぐには受け入れられず、もう一度そう尋ねた。 父さんは大きな目を俺から逸らさずに 「そうだよ」と静かに言った。 父さんが言うには、 父さんが母さんと出会った時─── 既に母さんの腹の中には俺がいたらしい。 父さんはそんな母さんを好きになり 望んで結婚したのだそうだ。 そんなのまるで… カッコウの托卵じゃないか… そう動揺しながら 俺はあることを思い出す。 あの夏の日に俺が見てしまったもの。 あれは夢じゃなかったのかもしれない。 まだ10歳だった…昼寝をしてしまった俺の前で あの人は母さんにキスをした。 「忘れた日はなかったよ」 この上なく愛おしそうに、寂しそうにそう告げて。

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エブリスタ
エブリスタ2025/01/27
  • 現在の作品父さんは2人ともカッコウを愛してる