あらすじ
春の陽射しのように穏やかな王女リリアナと、ぶっきらぼうな青年使用人オリバー。
その出会いは、まだ小さかった頃――王宮の温室で、涙をこらえていた少年に、少女が優しく声をかけた、あの一瞬だった。
「私ね。君みたいに、花を大切にする人……すごく好き」
忘れられない言葉と、名前も知らぬ少女の面影を胸に秘め、オリバーは成長する。そして運命のいたずらか、王女リリアナの専属使用人に任命される。そこにいるのは…まさか、彼女? でも、リリアナはその記憶を覚えていない。
王女としての責務に悩む少女と、自らの身分を恥じて感情を押し殺してきた青年。
ふたりは互いを必要としながら、近づけずにいた。
王女と従者。
届けたいのに、届かない。
それでも、心が選んだのは――君。
静かに育まれていく想い。
そして薔薇の香りの中、胸を焦がす再会がふたりを変えていく。
じれ恋×王宮×身分差ロマンス。
※この作品は実在の国・人物・団体とは一切関係ございません。