あらすじ

瑞穂国を治める国司の娘である雪代氷織。彼女が生まれた年は雪が長く降り続け、「氷雪姫」と陰で囁かれている。 側室の娘であることを理由に、氷織は城の離れに閉じ込められ、孤独に生きてきた。 十七歳になったある日、義妹の華怜の手によって城から追放されてしまう。 命の灯火が消えそうなそのとき、人間と天狗の血が流れる蒼玄に助けられる。 蒼玄は湯守人として温泉の素材を捜し、様々な病や怪我を治してきた。 しかし長年の苦難を強いられ、凍りついた氷織の心は、蒼玄の温泉でも治せなかった。 「俺はお前さんの心を見たとき、ぞっとしたよ。 お前さんの周りの人間は、世界は、どれほどの苦しみを与えてきたのかと。想像するだけで泣きそうになった」 蒼玄の提案により、氷織の凍った心を溶かすための旅に出る。 氷織の見張り役だった岳も加わり、三人で温泉の素材を捜す日々。 郷の人々との関わりや、蒼玄の優しさに触れ、氷織の凍った心はだんだんと溶けていく。 愛を知らずに育った少女が真の愛を見出し、新たな未来を切り開いていく物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/07/24
  • 現在の作品氷雪姫は半天狗の愛に溶かされる