あらすじ
二年前に姿を消した“親友”――有村。
4月の終わり、まるで梅雨のような雨が続いていたある日――
わたしのロッカーに差し出された一通の手紙が、静かに日常を狂わせていく。
ロッカーの中には、見知らぬ小物と“知らない有村”たちの記憶。
ガラス片、リボン、ぬいぐるみ……そのひとつひとつが、異なる“彼女”をこの世界に呼び寄せる。
「ゆっこは、あたしのもの」
無数の並行世界から集まった“有村”たちが、わたしを巡って争いはじめる。
それはやがて、“わたし自身”の命をも巻き込んで――
「ロッカーの鍵、“あの子”の分も開けておいたよ」
愛と狂気が交錯する、終わりなき“再会”の物語。