あらすじ
朝倉 蓮(あさくら れん)は、誰からも無視される、静かで陰気な生徒。
だが本人は、それを望んでいた。
幼い頃、両親が惨殺される現場を目撃し、逃れられない"選択"を強いられた――
それ以来、蓮は心を閉ざし、両親の死の真相を追い続けている。
唯一の逃げ場は、本の静けさと、わずかに訪れる安らぎの瞬間だけ。
だが、そんな彼の世界が揺れ始める。
ある日、クラスで人気者の女子・速水 莉花(はやみ りか)が突然告白してくる。
……それが、残酷なイタズラだったと知るまでは。
蓮はすぐにその嘘を見抜き、静かに拒絶する。
感情的にもならず、ただ冷静に。
しかしその拒絶が、思わぬ反応を引き起こす。
忘れ去られるどころか、速水は彼にますます惹かれていく。
誰にも似ていないその態度。
人を寄せ付けないのに、どこか重くて、胸を締めつける孤独――彼は、一体何者なのか?
やがて好奇心は、関心へ。
関心は、気づかぬうちに"関係"へと変わっていく。
偶然と、時に意図的に重なる二人の道。
速水 莉花は、朝倉 蓮の抱える過去と"真実"の闇へと、静かに引き寄せられていく。