あらすじ

【第26回角川ルビー小説大賞応募用あらすじ】  空が荒れていた。雲の上の神界では、長髭の神が、鳴り続く雷を凶兆ではないかと不安視していた。雲ごとに神が存在し、雲と雲との関係が悪化すると空が荒れるためである。  雷はそうした理由で鳴っていたのではなく、素行の悪い青年がやってくるために鳴っていた。神界は問題のある人間を矯正する役割も持っていた。やってきた廉はひどく短気で乱暴な青年だった。神は歓迎するも廉は不機嫌。  後日、廉は神に頼まれて供物の回収のため人界に降りる。そこで和馬に出会い、一目惚れする。廉は人界に戻ったのをいいことに神界には戻らないつもりだったが、和馬と話しているうちに強制的に連れ戻される。  廉は我慢のできない青年だった。幼い頃にはあれもこれもと欲しがり、手に入れては興味をなくした。廉は和馬を欲しいと思うが、神に今まで手に入れたもののように扱うのかと窘められて欲求を抑えようとする。  が、幼い頃に欲しがったもののように欲しくてたまらなくなり、とうとう神を納得させてしまう。神は和馬にある問題を見出しており、二人が関わるうちに互いの問題を解消できることを期待していた。  廉によって神界に連れてこられた和馬。祖母に聞いた、神は長身で美しい顔立ちをしているというのを信じており廉を神だと思い込んでいたが、廉に好意を伝えられる日々の中で、廉の臆病な一面を見て彼を人間だと理解する。  和馬は廉が年下の青年だとわかると、かわいらしく感じるようになり好意を受け入れたいと考えるようになったが、ある日、廉が和馬を欲しがって組み敷いてしまう。和馬はこれを怖がり、それに気づいた廉は激しく後悔する。  廉の方から去り、離れ離れになった二人。廉は和馬を怖がらせたと、和馬は廉を拒んだことで傷つけただろうと自らの行いを激しく悔いる。  廉は長髭の神のほか、若い縁結びの神・降雪と過ごす。和馬には長髭の神の孫・晴天がついた。  自制のできない廉は長髭と降雪のからかいや煽りに耐えて我慢を身につけ、自己犠牲的な和馬は晴天と話すことで自分の感じたことを口に出すことを覚える。また、和馬はそうした中で廉への恋情を確実なものにする。  のちに再会し人界へ帰れることになった二人だが、すぐに空が荒れるようになる。雲ごとに廉らのような人間を受け持っているが、人間が神に反発すると空が荒れる。廉らのいる雲はかなり穏やかな雲で、より厳しい雲に連れられた人間は穏やかな雲を求めて逃げ出すのだという。神も人間を追うが、神が必死に追うほど空が荒れる。  やがて逃げていた人間が廉らの雲にやってくる。その男を見て怯える和馬。男はかつて和馬をいじめていた者だった。怒りに震える廉は、神に人生最後と誓い、男を殴ることに許しを乞う。許しを得た廉はあくまで拳で男を痛めつける。  この一件で廉の神界滞在期間が延びそうになるが、長髭の制止によって事なきを得る。  その夜、人界に戻った廉と和馬。同棲を始め、それぞれ仕事に励みながら幸せに暮らす。

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カクヨム
カクヨム2025/03/28
  • 現在の作品新人さんは我慢ができない!