あらすじ
浜崎 心はずっと、十代最後の歳の恋を捨てきれずに生きてきた。
手に入れられなかった恋だからこそ、人生で一番必死に生きていたからこそ。
面影が色褪せる事は無かった。
それを苦痛に思うわけでも、だからと言って頑なに独りで居ると決めている訳でもない。
あの幼馴染より、心を動かす誰かが現れないだけだ。
ある日突然、心の店に女性が客として現れる。
客の少ない店の雰囲気を気に入ったのか、その女性は度々来店する様になった。
食べ終わると追加で飲み物を頼み、決まってイヤホンをして何かを聴いてから出ていく彼女を、心は目で追う様になって_。