あらすじ
* 白戸千鶴。
何ものも映さない瞳に『黒』を湛え、誰も寄せ付けない。
そんなはっきりとした拒絶を纏う彼女。
両親のネグレクトから助け出され、
今日まで施設で暮らしてきた。
18歳になった今日、施設を出て独り立ちする。
唯一、心を開いた施設長の『お母さん』の助けを借りて、
大学生活をスタートさせた。
* 赤崎龍二。
赤崎組の跡目を継いで、若頭を襲名した彼。
龍二もまた、深く、全てを呑み込むような『黒』を纏う。
ただ、『黒』を宿す瞳には、消えることなく燻る焔。
龍二は、奥底にある焔が求める唯一を探していた。
そんな時、街の喧騒に佇む『黒』を、己の焔が捉える。
自分の『黒』より遥かに深い『黒』。
まだ幼さの残る千鶴の、どこまでも深い漆黒に、
龍二は、一瞬で心奪われた。
やがて、互いの『黒』に惹き寄せられる、千鶴と龍二。
龍二の燃え滾る焔が、千鶴の『黒』を祓い、
傍に寄り添う千鶴が、龍二の『黒』を祓う。
超・妄想コンテスト、第224回『黒』出品作品です。
※ この作品は『漆黒と焔』https://estar.jp/novels/26121048
に登場する、千鶴と龍二が纏う『黒』のお話。
※ そして、作者の妄想で作られた、フィクションです。
※ 写真は、パブリックドメインQ様よりフリー素材をお借りして、文字加工し、使用しております。