あらすじ
かつて、海に沈みゆく孤島を二人の男が救った。
謎の鉱石“アルカラット”の研究を進める紅月と、彼を信じた市長の一ノ瀬。
彼らは島の民を導き、人のいない異世界へと辿り着く。
新天地では民の半数が異能に目覚め、“能力者”として新たな文明を築いた。
人々の支持を集めた一ノ瀬は初代統治者となり、その血筋は代々国を治め続けることになる。
だが、その頃から“能力者”と力を持たない“非能力者”の間に格差が生じ、社会問題に発展しつつあった。
それから100年以上の年月が経過。
現統治者の弟である少年・澪(れい)は、力なき“能力者”として、兄と比較され続け心を閉ざしていた。
そんな彼の前に現れたのは、世話役に任命された非能力者・伊鶴(いつる)と風変わりな能力を繰り出す少女・ミソラ。
澪は彼らとの出会いを通して、自分を少しずつ変えていく。
だが、運命は皮肉なもので、ミソラはかつての英雄・紅月の血を引き、澪の親と仲違いした家系の娘であることが判明する。
強い絆で結ばれてきた一ノ瀬と紅月だったが、両家は過去に能力の平等化と、その計画に伴う環境汚染を巡って激しく対立し、死者を出す悲劇を起こしていた。
――今、かつての分断の“因縁”が、再び動き出す。
「すべての人々に能力を与えるべきか。それとも――」
青空を失った世界で、それぞれの想いが交錯し、群像はやがてひとつの真実へと辿り着く。
※メインストーリーは02話から
※時系列や視点が異なる回には目次に*マークを付けています。
※残酷な描写あり。救いはありますが苦手な方はご注意ください。
※転生やチート要素はありません。