あらすじ
アドベント期間の最終日。 わたしは、いつもの様に弟の部屋へ食事を運んで行った。 「ヘンゼル、明日の事忘れてないわよね?」 「勿論だよ。十六年続けていれば、忘れるはずない」 毎年の恒例行事のお菓子の家づくり。 いつもは、ヘンゼルの部屋で組み立てるのだけれど…。 「食事運んでもらうのも今日で最後だから。明日からは姉さんとずっと一緒に居る」 ヘンゼルの言葉に、わたしはクリスマスの奇跡が起こったと思った。 だって、彼は、木こり修行に反発してお父さんと大喧嘩して以来、ずっと部屋に引き籠っていたから。 明日は、リビングでお菓子の家を作るんだ。わたしは、プレゼントを心待ちにするちいさな子供みたいに心を躍らせて眠りについた。 "ずっと一緒に居る" 彼の言葉の真意を分かっていないまま―――。
この作品は『★プチプリオープン企画★グリム童話オマージュ短編小説コンテスト』に応募したものです。
サイト閉鎖(2023年6月30日(金) 12:00)に伴い、こちらに転載しております。ムーンライトノベルズでも公開中です。
※近親相姦ネタなので苦手な方はスルーしてください。