あらすじ
王女シャーロットの暮らすオルレアン王国と、隣接するエルミオン公国は、元は一つの国だった。
ある日、突如オルレアンに攻め込んで来たエルミオン。その圧倒的な武力にオルレアンは為す術もなく陥落する。
玉座の間で父王の首に剣を突きつける、黒い鎧を身に纏った騎士。
「あ、あれがエリザですわ!」
駆けつけたシャーロットを見るなり声を上げたのは、双子の妹エリザだった。
なぜ妹は自身の名でシャーロットを呼ぶのか。すると事態が呑み込めないシャーロットの前で、黒い鎧の騎士は兜を脱ぎ捨てた。
「ノア……!」
シャーロットはその男の容貌を見た瞬間、思わず声を上げた。そんなはずはない。彼は五年前に亡くなっている。シャーロットの大切な友だちで、生まれて初めて好きになった人。
「お前がノアを殺したエリザか」
男はシャーロットに剣を突きつけた。
白銀の髪の騎士はノアの兄、エルミオン公国の公子アダムだった……