あらすじ
夕暮れの公園、香りに導かれた少女は、幻想と現実が交差する“夢界”への扉を開く。
現実世界では普通の高校生である愛莉は、風に乗って届いた懐かしい匂いをきっかけに、異次元の世界――“夢界”へと迷い込む。そこは、記憶や感情といった「抽象の力」が魔法として具現化される、不思議で美しく、そして危険な世界だった。
夢界では“ドラゴンライダー”と呼ばれる戦士たちが世界を護っていたが、長い眠りについていた“鉄の王”の復活により、かつて選ばれた戦士たちが再び呼び戻される。
愛莉の淡い初恋の相手・宗一郎もまた、その一人だった――。
「香り」は過去を呼び起こし、「想い」は力になる。
少女たちは友情と恋心、記憶と傷、そして未来を繋ぐ手のひらを携え、夢と現実のはざまで戦い、守り、迷いながら、それでも前に進んでいく。
少女・女性向けの切なく美しい現代異世界ファンタジー。
甘さと痛みが混じり合うような香りとともに、どうかこの物語を旅してほしい。