あらすじ
自分を阻む、縛る何かを超えたところに神は居る」
工藤容子は札幌の藻岩山のふもとにある札幌藻上高校の2年生だ。合唱部に所属している。
2024年の8月のNHK音楽コンクールに出場する予定だ。顧問の山根は海鳥の一生をテーマにした「エトピリカ」を自由曲として歌うことを提案した。合唱部の女王しのぶは反対だと言う。「エトピリカ」は難易度が高く高音域の合唱曲なので高音域が出せるソプラノ部員が少ないという理由で反対したのだ。容子は中学時代に聞いたことのある「エトピリカ」という楽曲に魅力を感じていた。山根は技巧的なことよりもこの歌の魂を感じてみないかと訴えかけると、容子は「歌ってみたい」と反応する。消極的な性格の容子には珍しいことだった。それがしのぶの心を打ち、この楽曲を歌うことに賛成する。こうして藻上高校合唱部は夏に向けて「エトピリカ」に取り組むことになる。