あらすじ
春風が吹き抜ける桜坂高校。その一角にある演劇部は、今や廃部寸前の危機に瀕していた。かつては数々の大会で輝かしい成績を収めてきたが、顧問の異動や部員不足が重なり、活動休止状態となっていたのだ。そんなある日、演劇好きの少女・野々宮茜が転校してくる。舞台に立つことに情熱を燃やす茜は、かつての演劇部の栄光を耳にし、再興を目指すことを決意する。
茜が最初に目をつけたのは、校内一の問題児・不破悠真。喧嘩早く、口が悪く、教師すら手を焼く存在だが、その一方で圧倒的な存在感を持っている。茜は悠真を主演に据え、部員集めを開始する。しかし、個性豊かなメンバーが集まるたびに問題が噴出。ツッコミ役の委員長・西園寺真琴や、テンションが高すぎる演技マニア・川上大輔、台詞が覚えられない天然少女・桐原さくらなど、一癖も二癖もあるキャラクターばかりだ。
練習は予想外のトラブルだらけ。悠真と真琴は喧嘩が絶えず、さくらは台詞をお菓子の名前にアレンジしてしまう。茜は頭を抱えながらも、「演劇には人の心を動かす力がある」と信じ、奮闘を続ける。そんな中、町内イベントでの演劇発表が決まり、ようやく一丸となり始める部員たち。だが、悠真の過去が原因で事件が起き、再びチームはバラバラに。しかし、茜の情熱と舞台への思いが次第に部員たちの心を繋ぎ直していく。
本番当日、ハプニングが次々と襲う中、彼らは舞台に立つ決意を固める。演技が進むにつれ、観客の笑い声や涙が響き、演劇部はかつての輝きを取り戻していく。幕が降りた瞬間、茜は確信する。「やっぱり、演劇は奇跡を起こす」と。
かつての栄光を取り戻すために奮闘する高校生たちが織り成す、青春コメディストーリー。個性豊かなキャラクターたちが繰り広げるドタバタ劇と、そこに垣間見える真剣な想いが、笑いと涙を誘う。「桜坂高校演劇部、ただいま再始動!」──舞台はまだ、終わらない。