あらすじ
小学五年生の杉山陽色は、父親の死をきっかけに母親の故郷である世花村に転校してきた。
世花村は山間にある小さな村で、転校先である世花小学校のクラスメイトも複式学級なのにたった三人と極端に少ない。
前の小学校とのちがいに戸惑う陽色だったが、やんちゃ坊主の小原橙樹、内気な吉田黄菜子、そして唯一の六年生で美少年の倉灰司に温かく迎えられた。
なんとか無事に転校初日を終えた陽色だが、家に着いたところで家のカギをなくしたことに気づく。
慌てて小学校に戻り、無事にカギを見つけて事なきを得たが、小学校に戻る陽色を見て心配してやってきた灰司と共に教室に閉じ込められてしまった。
開かない教室の扉。そして突如現れた不気味な黒い子供の影。迫り来る恐怖に手も足も出ない陽色だったが、そんな彼女を護るために灰司が立ちはだかった。
「祓い屋、倉灰司。参ります」
そう、不敵に笑って。
──これは、いきなり幽霊が見えるようになった陽色と「祓い屋」と名乗る灰司が世花小学校の怪談に巻き込まれていく、ちょっと妖しい物語である。
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ポプラキミノベル小説大賞 応募作品
2023.8.8〜2023.8.24