あらすじ
飯塚牧人には、誰にも言っていない事実がある。
彼は10歳の頃に事故に遭って以来、15年後の12月31日に世界が終わるという認識を抱くようになり、周囲からも気味悪がられてきた。
事故で両親を亡くし、施設に預けられてからは、ずっとその認識を誰にも話すことはなくなったが、「どうせ世界は終末を迎えるから」と、世の中と自分の人生に諦めを抱きながら生きていた。
友達もいない孤独な学生生活を送っていた牧人だったが、妙な成り行きで同じく孤独な思いを抱える一学年先輩の冬野菜月と知り合うようになり、二人は菜月の卒業まで、親密な関係を築いていた。
しかし、牧人が25歳の誕生日を迎えた数日後、菜月の訃報を知ることになる。
つい最近、菜月からの手紙を受け取っていた牧人は、菜月の手紙の指示通りに彼女の手記を探し出すが、そこには世界が終わる前に、菜月が牧人と一緒にやりたかったことが書かれていた。
牧人は菜月の思いを知り、世界の終わりが来るその時までに、彼女が生前に成しえなかったことを完遂しようとする。