あらすじ
吉田たいちはごく普通の事務職。
ただし、毎日何かしら“アクシデント”に見舞われる。
会議中に椅子がきしむ、コピーが途中で止まる、エレベーターを間違える……。
だけど、たいちはへこたれない。明るく人懐っこく、同僚や上司、後輩たちと笑いながら乗り越えていく。
そんな彼が、少しずつ惹かれていったのは、しっかり者で信頼の厚い同僚・田中美優。
しかし美優の周囲にはエリート同期、頼れる上司、新たな転入者が次々と現れ、たいちは焦りを隠せない。
仕事と恋、仲間との関係、自分の成長——数えきれない「小さな壁」にぶつかりながら、たいちは一歩ずつ前に進んでいく。
恋はすぐには叶わない。でも、ゆっくり近づいていくふたりの距離に、くすっと笑えて、ちょっと胸が熱くなる。
読後はきっと、「私にも、たいちみたいな人がいてくれたら」と思ってしまうはず。
日々の小さな不幸と向き合うすべての人に贈る、ささやかな勇気の物語。