あらすじ
信玄の跡を継いだ勝頼は再び遠江に兵を進めた。一方の徳川軍も三方ヶ原の傷を徐々に回復し、反撃に転じる。三河武士たちの奮戦により、武田軍に奪われた領内の城を次々に取り戻してゆく徳川軍。
そんな中、畿内の戦いを一段落させた織田軍が徳川軍の救援に駆けつけた。
織田徳川連合軍と武田軍は長篠城の傍にある設楽ヶ原で対峙する。織田軍の持ち込んだ3千挺の火縄銃が号砲を鳴らす。次々と馬から落ちる武田の騎馬兵を眺めながら、本多忠勝は涙を流す。「ああ。武田の見事な男たちが死んで行く。戦場で我が心が奮えることはもう一生涯あるまい」
戦国の世は新たなる局面を迎えようとしていた。
そして、銃弾飛び交う戦場に山県昌景が躍り出る。鬼気迫る昌景の行く手に立ちはだかったのは、15歳になった井伊虎松だった。
文章力、想像力、構成力、執筆三段構えで作者が挑む忠勝伝4巻、堂々開幕。