あらすじ
民俗学を専攻する奈央は、大学のフィールドワークで山奥の“廃校”を訪れる。資料にない“事件”の痕跡が残るその場所で、彼女は一枚の古い音声テープを発見。再生すると、児童の声が「ねえ、まだ聞こえる?」と何度も呼びかけてくる。テープの音質は歪み、やがて自分の名前を呼ぶ「別の声」が混じり始める。奈央の周囲で怪奇現象が起こり、録音したはずの自分の声が消え、携帯にも異常をきたす。かつて分校で児童たちが“無音のまま消えた”という過去を知った奈央は、自らの声が失われる恐怖と闘いながら真実を追う。最後に録音されたファイルに残された声は、奈央が自らの「声」を代償に、何かを解放したことを告げていた。☆「この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とは一切関係ありません」