あらすじ
夫・隼人の浮気に気づいたのは、カード支払いの履歴を問うたときだった。なんでもない日常会話がまさか浮気の疑惑に繋がるなんて。
そんなある日、恵子のもとに愛人から挑戦状が届いた。
それは隼人のスーツに忍ばせた愛人美緒のダイアのピアスだった。
ついに自分から近づいてきた愛人にどう対応しようか悩む妻。証拠が少なくまだ問いただす段階に無いのだ。
恵子はしばらく「通常運転」をすることにした。
匂わせもすべてスルーして全く気づかないふりをする。
「鈍感な妻」を演じて外堀を埋めていくことにした。
匂わせるのは気づいて欲しくなってきた証拠だ。
ならば自ら奈落へ落ちていくのを待とう。
自分の存在を主張したときが最後、夫と愛人は全てを失うのだ。家庭も仕事も愛も全て。
そう覚悟を決めても時折溢れる感情に恵子は潰されそうになる。
偶然ジムで会ったバイト先の上司の謙信につい夫の浮気を告白してしまう。
見た目も性格も隼人とは真逆の謙信。
徐々に近づく距離に戸惑いつつも抑えきれずに関係を持つ。そして、隼人では得られなかった快感に溺れてしまう。
夫と同じ罪を犯した自分を責める恵子だが、歩き出した道を戻ることは出来ない。今まで抑えていた自分の人生を取り戻そうと腹を据えた。
夫と愛人に引導を渡し、欲しいものを全て手に入れる。
さあ、覚悟はよろしいですか?
これがサレ妻の御作法です。
主な登場人物
妻 増岡 恵子 34歳
夫の隼人とは元同僚 社内恋愛の末結婚 幹線道路沿いのインポート古着店で週二回のアルバイトをしている 週一でジムに通っている
夫 増岡 隼人 36歳
恵子の母が代表を務めるジュエリー卸会社の社員。その会社が運営する小売部門の店舗を任されている。店長九年目 面倒見の良い上司であり見た目も良いため男女問わず社員から慕われている
愛人 佐々木 美緒 24歳
隼人の店の売り場担当の社員 隼人と関係をもって1年経つ 明るく快活で男性社員から人気がある
上司 田中 謙信 37歳
恵子のバイト先の上司 父親が経営する古着チェーンでマネージャーとして働いている 長髪無精髭 見た目に反して紳士的 偶然ジムで遭遇し関係が進む
子 増岡 千尋 7歳
恵子と隼人の息子 小学一年生 隼人に似て整った顔立ち 仕事のある日や夏休みなどの長期休暇は学童クラブに通っている