あらすじ
妖精や精霊が現実の世界、人々はやっと村の集合体の「国」を作るにいたり、広大で無限とも思える森の端で肩を寄せ合って生きていた。
森の中の小さな国タウルンディアで、ある寒い冬の日、一人の王女が生まれた。その子は、人とは思えないほどの「精気」がみなぎる赤子だった。
「精気」とは、自然に存在するもの全てが持っている生命のエネルギーのことだが、その赤子が持つ桁違いのエネルギーに、出産に立ち会った魔術師デスモンドは、精霊王の気配を感じる。
そして、赤子とタウルンディアの将来を考え、その子の能力と魂を封印するのことにした。
その王女の名前は、「アリン」と名付けられた。
持って生まれた能力を封印されたアリンは、普通の子と違っていた。やがてアリンは両親から関心を持たれなくなり、外れの塔に追いやられて、そこでたった一人孤独に成長することになった。
アリン15歳の年、兄のザカライアが結婚することになり、タウルンディア城に訪問客が訪れる。隣国シアランディアの第一王子で従兄のオニールだった。
オニールと再会したことで、アリンの運命はゆっくりと動き出す。
*表紙写真「GIRLY DROP」から引用。(加工済み)