あらすじ
即位を目前に控えた若き王女・彩華は、政敵の陰謀、反乱、暗殺未遂、そして政略結婚という荒波にさらされながらも、毅然と王国を率いる決意を固めていた。だが、彼女の背中を支えていたのは、ただ一人の従者――私設護衛長・大芽の存在だった。
人々の前ではカリスマに満ちた王でありながらも、深夜の執務室では彼にだけ素顔を見せる。剣を交わし、焔の中を駆け、氷雪の荒野で寄り添い合う。互いの命を懸けて守り合うふたりの間には、いつしか“主従”の境界を超える想いが芽吹いていた。
「命に代えても、あなたを守る」「あなたが死んだら、私が壊れる」
王としての誇りと、一人の女性としての恋心。そのはざまで揺れる彩華の胸に、大芽の比喩めいた囁きが何度も重なる。
そして王宮を揺るがす大戦の果て、彩華が選ぶのは王冠か、それとも彼の手か――。
“信頼” “守護” “嫉妬” “決別と再会” “未来の誓約”を軸に描かれる、主従関係の極致にして究極の純愛物語。