あらすじ
マリアの脳裏に焼きついて消えないもの。
一面真っ赤な夜空と金属のぶつかり合う音。
人々の叫び声と怒声。
何かが焼ける臭い。
燃え落ちるお城。
そこに残った大好きな兄さま。
それは決して忘れることのできないマリア・ガルデ終焉の日だった。
あれから五年。
マリアは一人生き残った意味を考えていた。
なぜマリア・ガルデは滅んだのか。
なぜ兄さまは死ななければならなかったのか。
マリアから国と最愛の兄さまを奪ったのは誰なのか。
そんなある日、復讐を胸に秘めて生きるマリアは、会ってはいけない人物と邂逅する。
ナトビア国第二王子ラゼナ・セリ。
彼はかつてマリアの婚約者だった人。
そして兄さまの仇かもしれない男だった。