あらすじ
代々異能を伝えると言われる花月院侯爵家には二人の娘がいた。
腹違いの姉は朔乃。妹は光希。
雨を降らせる異能が発現した妹は両親から溺愛されるが、いつまでたっても異能が発現しない朔乃は屋敷の離れに半ば幽閉されるように暮らしていた。
そんな朔乃に婚約話が持ち上がる。
相手は帝都一の豪商で、当主の後妻になれという。
困惑する姉妹だが、それは妹・光希の入内を援助させるための策略だった。
可愛い妹のためと覚悟を決めて嫁入りの日を迎えた朔乃だったが、いざ屋敷を出立しようとしたとき、光希の能力とは異なる黒雲に包まれてしまう。
黒雲の闇の中、怯える屋敷の者や両親の耳には
「この娘を贄とする」
という、恐ろしい声が響いたのだった――。
不遇だけれど剣術を愛する侯爵令嬢と、忠犬系メシウマ世話焼き神様による和風シンデレラストーリー。