あらすじ
私は二番手聖女のフランソワーズ・ポーズ・ラヴォイア。地味で冴えない方の聖女だ。平民だ。貴族令嬢たちはこぞってスティーブン王子をモノにしようと虎視眈々と狙っている。
時計台の鐘が鳴った。ロバート・クリフトン卿との待ち合わせ場所に向かおうとしたその時、私の運命は思わぬ方向に舵を切ったのだ。最悪な出会いと言うべき、間の悪いタイミングで私たちはそばにいたことになる。
私の父は鍛冶屋の息子だったが、グラマースクールとオックスフォード大学のカレッジで学んで聖職者となり、聖職者が法律家を兼ねる当時の習わしもあり、法廷弁護士となった。現職大法官であるジットウィンドが枢機卿になる前、父はジットウィンド枢機卿に仕えていたが、ある日突然失職した。貴族の中でも最大の勢力を誇るブルク家子息で治安判事を当時務めていたジャイルズに関連しているようだが、経緯は謎のままだった。権力に睨まれて失職した父のことは私の秘密だ。公には、私の父は農夫とされている。
舞台は全て中世から近世のヨーロッパ風です。
※がついたタイトルは性的表現を含みます。
内容が中世から近世に近いです。エリザベス1世直前、直後ぐらいのふんわり設定でどうぞよろしくお願いします。
5万字前後になる想定です。