あらすじ

天保元年、大坂の米問屋街に現れた十二歳の少年・格之助は、前世で培った兵法と剣理を胸に秘めながら飢えに喘いでいた。 折しも「民を救う陽明学者」として評判の大塩平八郎と邂逅し、彼の養子となって 「大塩平九郎」 の名を授かる。 平九郎は人知れず竹林で独自の二刀術〈迴天二刀流〉を鍛え上げ、やがて辻斬りを一撃で鎮めるほどの腕前に。 一方、米蔵帳簿の解析から悪徳商人と役人の癒着を暴き、貧民救済策を練るなど 剣と策の両面 で才覚を発揮していく。 腹心となる古道具屋の 勘兵衛、男装剣士 紫苑、算盤師 矢切算蔵 らと密かに結社〈黎明社〉を結成し、 黒船来航・薩長同盟・無血開城へと歴史を裏から操りつつ、剣戟では新撰組最強とも目される沖田総司を凌駕する。 幕末の動乱が激化するなか、平九郎は 「剣を抜かずに済む世をつくるためには、いま剣を抜く」 という矛盾を背負い、倒幕と近代国家建設の先頭に立つ。 史実を次々と変えながら、やがて民意を礎にした新政権を樹立し、 人々から 「東洋のナポレオン」 と呼ばれるまでの道程を描く革命活劇である。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/07/23
  • 現在の作品維新 ―大塩平九郎、東洋のナポレオン―