あらすじ
【作品あらすじ】
売れ残り物件を訪れたその日、
椎名灯(しいなあかり)は――出会ってしまった。
桃色の着物をまとい、ちゃぶ台の前で正座していた、
ふしぎな“少女”と。
営業成績はさっぱり、日々怒られてばかりの不動産OLが、
事故物件の中で見つけたのは、
過去に取り残された少女と、静かに息づく“暮らしの記憶”。
今日も小町は、誰もいない部屋でちゃぶ台を囲む。
灯さんはまたひとつ、部屋の声に耳をすます。
これは――
物件に棲む小町と、
声にならない記憶をつなぐ、営業女子の物件バディ譚。
🌸全12話完結
🏠ちょっぴり不思議で、あたたかい物件連作
🎭【登場人物紹介】
■ 春日 小町(かすが・こまち)
桃色の着物を着た、金髪の小さな少女。
ちゃぶ台を囲むのが好きで、突然現れてはふわりと笑う座敷童のような存在。
家の中にある“何か”を見つめ続けている。
口癖は「わらわ、まっておるのよっ♪」。
■ 椎名 灯(しいな・あかり)
地味でおとなしく、叱られがちな不動産営業女子。
だが責任感は強く、物件には真摯に向き合っている。
小町との出会いをきっかけに、少しずつ変わり始める。
■ 物件たち(連作エピソードに登場)
・売れ残った平屋
・ペット不可のアパートに響く足音
・いつまでも届かない表札
……など、それぞれに“小さな記憶”を宿した部屋たち。
小町と灯はそれらをめぐり、誰かの心に触れていく。