あらすじ
新宿東署の生活安全課課長である市川静馬は、お月見を約束していた恋人・小料理屋の主人である松下加津佐の元へと急いでいた。
後でお月見をする予定の花園神社で、不気味な光を放つ月を見上げていると、半袖半ズボンという季節にそぐわない姿の少年に出会う。虐待を疑い、少年の話を信じて部下に指示を飛ばす静馬。
うさぎと名乗った少年が静馬に打ち明けた場所からは、母親が産み落としたままの嬰児の遺体が見つかり、そこにいる筈のうさぎの行方は中々見つからずにいた。
その頃加津佐も、花園神社でうさぎに出会う。
しかし、姿が消えたうさぎを追いかけた先には、瀕死で倒れるうさぎの姿が……。
事件は陰惨な結末に終わる。
保護された母親の証言で、うさぎが13歳だと判明した。
実は、静馬も加津佐も、13の頃に決して癒えない深い傷を負った過去を持っていた。
偶然か、幻か……うさぎの願掛けに応えた月の引力か……。