あらすじ
フラワーショップAntheia〈アンティア〉の店長、橘 星夜(たちばな せいや)は、ある晩、店の外でうずくまっている青年と出会う。
その青年は胸に弁護士のバッジをつけ、星夜を見るなり懐かしい声で名前を呼んだ。
それは六年前に事故で行方不明になったはずの義兄、橘 朝久(たちばな さく)のものだった。
唐突の再会に驚く星夜。しかし六年間の空白を得て、朝久は千代 久(せんだい ひさし)として全く違う人生を歩んでいた。
だからこの想いも、十二年前の二人の秘密も、永遠に心の奥にしまっておくつもりだった。なのに――……。
「つれないね。俺とお前は、"兄弟"である前に"恋人"だったはずだ」
そうは問屋が卸さない。