あらすじ
高校二年生の桜井透は、ごく普通の少年だが、彼には火星人の彼女・神崎あかりがいる。あかりは三か月前、夏休みに透が川辺で出会った少女で、空から落ちてきた彼女は自らを火星人だと名乗り、特殊な能力を見せて透を驚かせた。家族の事情で孤独だった透は、あかりを自宅に居候させ、彼女は「転校生」として透の高校に通い始める。
あかりは火星の都市や文化、地球への憧れを語り、地球での高校生活を体験したいと話す。彼女の少しズレた言動や丁寧な振る舞いは周囲から「変わった子」と見られるが、誰にでも優しく、困っている人を助ける姿はクラスメイトからも好感を持たれていた。しかし、時折見せる寂しげな表情に、透は彼女の故郷への想いを感じ取る。
文化祭でシンデレラ役を演じたあかりは、自分も「帰らなければならない運命」に重ねて涙を流す。やがて火星との連絡が途絶え、あかりの能力が暴走し始める。火星で戦争が勃発し、全火星人に帰還命令が出たのだ。あかりは「伝説の戦士」として火星を守る使命を持っており、透に別れを告げて宇宙船で帰還する。
透は深い喪失感を抱えながらも、あかりから週に一度届く光の球のメッセージを支えに日々を過ごす。やがて火星の戦争が終結し、あかりは約束通り地球に帰還。透に「伝説の戦士」としての役目を終え、今度は地球で自分の人生を生きたいと告げる。火星と地球の友好大使として地球に残ることを決意し、透と再会を果たす。
その後、二人は同じ大学に進学し、あかりは地球と火星の文化交流に携わる。透だけが知る彼女の秘密と、変わらぬ笑顔。火星から来た伝説の戦士は、今や透の大切な恋人となり、二人の新しい物語が地球で始まるのだった。