あらすじ
核戦争後の地球。
凄まじい大気汚染の結果、人類は地下で難を逃れた限られた人々のみが残った。多大なる富により利権を手にしたガヤマが創建した新地球律国家『ドーミヤ』が打ち出す白人主義社会制度に、シェグド率いる『トゥリヤ』聖護使団が反発する。
神により聖なる力を与えられていたシェグドだったが、殺さず戦うことを断念した時からその力は急激に衰え、トゥリヤは劣勢に追い込まれていた。
ある晩、トゥリヤの青年団で働く十五歳の黒人少女、シマは流れ星が墜ちるのを目の当たりにし、想い人のルーシカとともに墜落現場の廃地区に向かう。
崩れかけたビル群の中でシマが見つけたのは、巨大な人肌の卵だった……。
思いがけず聖母となったシマを襲う、数々の刺客。
ドーミヤの参謀の魔女は、容赦なく残酷な手段で御子の抹殺を試みる。
けれど、卑劣な策に何度おとしめられてもシマの心はぶれることはない。
愛している。全ての心を抱きしめたい。
無償の愛が、世界を、人類の心そのものを変えていく。