あらすじ

探偵喫茶「ふたりごと」に訪れた3連休の初日、僕たちはまる1日を使ってデートを楽しむことになった。  今回は千鶴さんが計画を立てるということで、千鶴さんの好きな街である神楽坂エリアを歩くことに。街歩きを楽しむことが最大の目的ではあるけれど、僕の趣味になるようなものを探したいと、千鶴さんは楽しそうに言った。 「これを買うならこのお店」「たまに食べたくなるもの」「リフレッシュしたいときに立ち寄りたい場所」など、『たまにしか行かないけど大事な行きつけの〇〇』を探す旅は、とても充実したものになった。  神楽坂は千鶴さんにとっては歩き慣れた街だったけれど、ふたりで歩くとまた違った楽しさがあると言ってくれたし、来るたびに新たな発見もあって素敵な街だと教えてくれた。1日中歩き回ってもすべてを見尽くすことはできず、僕にとっても何度でも足を運びたくなる街となった。  東京のお伊勢さまと呼ばれる神社で御朱印をもらい、ちょっとお高いコスメショップで買い物をして、風情ある石畳エリアで見つけた親子丼に舌鼓を打ち、雑貨屋を巡ってカフェでおいしいスイーツを味わい、夜はお酒をたしなむ。  これ以上ないくらいに盛りだくさんのデートで、千鶴さんが用意した『おしながき』を堪能した僕は、翌日以降の英気をしっかり養うことができた。  千鶴さんはいつでもどこでも、何をしてもかわいい。探偵喫茶での毎日も楽しいけれど、こういう恋人どうしっぽい1日も大切だと、改めて気づかされるのだった。  ☆★☆★☆★☆★☆★☆★  シリーズ第12弾はただのデートストーリー。まる1日を余すことなく収録した長編で、ふたりの幸せをおすそわけします。  神楽坂周辺を訪ねたことがあれば、「きっとこのお店だ」とわかる場面もあるでしょう。  いつにもましてミステリー要素が少ないというか、今回は微塵もありませんが、ふたりらしさはふんだんにつめこまれていますので、温かい目で見守っていただけますと幸いです。

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エブリスタ
エブリスタ2024/12/03
  • 現在の作品今井千鶴のおしながき