あらすじ
毒を以て毒を制す。目には目を、歯には歯を、力には力を、そして、魔法には魔法を。
長廻凛は、かつて最愛の妹を火事で亡くした。
妹を助けられなかった後悔と、妹の分も一生懸命生きようという決意を抱きながら生きてきた燐。しかし、妹の夢を見たある日の夜、凛もまた火事に巻き込まれる。
凛は取り残された隣人を助けたが、そこで命を落としてしまった。
最後に見たものは、海のように燃え盛る青い炎――それはかつて妹を殺した炎の色だった。
「あなたは私と同じ運命から逃れられなくなった」
「私が助けてあげる。さあ、選んで」
――あなたはどうしたい。
死んだはずの凛が目を覚ますと、目の前には一人の女がいた。
美しいひと。ブラックスーツに重苦しい外套を肩にかけ、タンザナイトの視線で凛を見つめるひと。
そして自らのことを、凛と妹の死の理由だというひと。
――「氷月燐」がいた。
*以前投稿したものを大幅に改稿しました。