あらすじ
競泳選手としての人生を終えた青年・蒼(アオ)が、新天地の横浜で出会ったのは――
全身にトライバルタトゥーをまとった法律屋・五百蔵悠(イオ)。
風俗街の最寄り駅前、築十年のマンションにある「ソアラ綜合事務所」には様々な依頼人が訪れる。
きっかけは、一枚の紙片。
そこに綴られた不思議なSOSを拾ったとき、アオの「日常」とイオの「謎解き」が交差していく――
謎とも言えない小さな謎と誰かの悩みを見つけていく、ささやかな連作ミステリ。
新井蒼(アライアオ)25歳
夢破れ過ぎた男。
元実業団水泳部員。ブレスト200mの選手だった。
世界レベルに手が届きそうだったが、よんどころない事情で退部した。
会社の雇用は継続されているが、東京から横浜へと異動になり、入社以来住んでいた社員寮を出ることに。五百蔵の事務所の隣に引っ越してきた。
五百蔵悠(イオロイユウ)35歳
司法書士兼行政書士事務所を、横浜の風俗街の片隅で、ふんわり営業中。
外国語も堪能で、在日外国人たちの困りごとを解決している。
どちゃくそ逞しい系だが、性格は温和。
ポリネシアン・トライバルタトゥーを全身に彫っている。
趣味はハンドパン演奏。奏者としては一流。