あらすじ
大学二年の、夏。
大学の知人に相談を受けた僕は、その夜、とある山中にひっそりと建つ廃病院を訪れた。その建物では夜な夜な若い女たちが集まり、悪魔めいた教祖を中心にいかがわしい行為に興じているという。高校受験を控えた知人の妹は、どうやらその集いに参加しているらしいのだ。
しかし調査に訪れた僕が建物内で出会ったのは、得体の知れない一人の少女であった。探し人の所在を尋ねた僕に、
「死んだ」
はっきりと彼女はそう答え、そしてさらにはこう言い放った。
「ここには 本物の悪魔がいる」
第一弾『文乃』、第二弾『しもつげむら』を超える真の恐怖がひたひたと迫り来る。そして今解き明かされる、かなしみの子の真実とは……?