あらすじ
じつは昨年一年間、とある完全未発表(サイト公開も不可)ホラー作品のコンテストに、毎月ロング(1万文字以内)1本・毎週ショート(250文字以内)1本という縛りを自分で設けて応募しておりました。
しかし、怪談師選者による一次選考は何度か突破し、一般募集選者による最終選考でも2位か3位くらいにつけるようなこともありましたが、グランプリ以外の一次突破作品も主催チャンネルで取り上げられる中、拙著はまったく取り上げられるようなことはなく、また、当初の「あくまで実話っぽい(創作でも可)怪談」という募集コンセプトも曖昧模糊になってきたり、歴代グランプリ作品も私のおもしろいと感じるホラーの方向性とは異なることに気づき、すっかりモチベーションをなくしたので丸一年を目度にこのコンテストからは足を洗うことにしました。
ということで、せっかく書いたのを公開しないのももったいないですし、本当にホラー作品としておもしろいかどうかも世に問いたく、応募していた作品をUPしていきたいと思います。
1万字以内なので短編にはちょうど良い長さですし、毎月その季節になんとなく合わせて書いていたので、毎月一作品づつ公開していこうかな? と。
六月に送る第六弾は梅雨時にぴったりな、雨の日にだけ現れる都市伝説の女の幽霊のお話。
実話怪談でよく聞く霊体験の〝あるある〟を凝縮した話でもあり……。
〈あらすじ〉
雨の日にだけ現れる、赤いワンピースに赤い傘をさすという全身真っ赤な装いをした女の幽霊〝傘女〟。ただの都市伝説だと信じていなかったが、梅雨入り間もない頃の雨の日、学校帰りにそれらしき女を俺は目撃する。
だが、そんな目立つ恰好なのに、多少霊感のある俺以外には見えていない様子。「もし見えていることがわかったら死ぬまでつきまとわれる」とも云われているため、懸命に見えてないふりを演じる俺だったが、不意のアクシデントでガッツリ見えていることを知られてしまう。
その日はなんとか逃げ切ることができたものの、それ以降、雨の日には決まって赤い傘の女が通学路に現れ、俺の姿をしつこく捜すようになって……。