あらすじ

東京の実家を出て、一人暮らしを始めることにした竹中莉亜(たけなか りあ)。  莉亜が住む家は、広い中庭や共同スペースが多くあるアパート、勿忘荘(わすれなそう)。いつも誰かと一緒にいられて、一人暮らしとは程遠い生活にすっかり慣れた莉亜は、相も変わらず住民に振り回される日々を送っている。  8月中旬のある日、住民の中で最高齢である哲夫(てつお)が誕生日を前にとあるイベントを企画した。  勿忘荘では、成人後の誕生日は「周りの人に感謝をする日」とされていて、歳を重ねる人が他の住民をもてなすという習慣がある。  今回は哲夫が主催者で、全員で一泊二日の旅行に行くことに。  一番の年長者でいろんな遊びにも詳しい哲夫が企画したということで、莉亜をはじめとした住民は当日を心待ちにしていた。  舞台は避暑地として有名な軽井沢。まずは観光地をぶらりと歩き、買い物や食事を楽しむ。  その後は、近くにある滝を訪れて自然の神秘を感じたり、地元の食材をふんだんに使った料理を味わったり、温泉宿に泊まって体を癒したりと、盛りだくさんの旅行を満喫する。  旅ならではの非日常の体験と、普段はなかなかしないような会話を通して、莉亜はより深く住民とのかかわりを持つことになる。  そこには新たな気づきが多くあり、莉亜は改めてこの出会いに感謝するのだった。 ★☆★☆★☆★☆★☆  ひとつのアパートを舞台に、なんてことない日常を描いた、心温まるホームドラマの第10弾です。  10巻ということで、今回はちょっと特別感を持たせたいと思い、シリーズ初の長編に挑みました。ただ、みんなが元気すぎて1巻で終わりそうもなく、旅の2日目は次巻に続くことになりました。後編も楽しみにしてもらえればと思います。  勿忘荘の住民になったつもりで、一緒に楽しい時間を共有できたら嬉しいです。

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エブリスタ2025/01/10
  • 現在の作品「ただいま」は「おかえり」のあとに ⑩