あらすじ
タイトル:ボクのカゾク
小学生のレンは、突然父親が家を出ていった日から、家族のかたちが壊れていくのを感じていた。
父は不倫をし、「息子のせいで新車も我慢した」などと酷い言葉を残して去り、
「父親なんか辞めてやる!」と叫んだ背中は、もう二度と帰ってこないように見えた。
それでも――レンは信じていた。
「そんな父さんでも、父さんは父さんだ」と。
たった一人で、ノートに作戦を書き、リュックに夢を詰めて、
少年は“カゾク”を取り戻す旅に出る。
心を閉ざした父親との再会。
涙をこらえる母との対話。
「ただいま」と「おかえり」が、もう一度交わされる日を信じて――。
この物語は、ひとつの家族が“元通り”にはなれなくても、
“もう一度つながり直す”勇気を持った、再生の物語です。
「カゾクって、きっとかたちじゃない」
「信じること、向き合うこと――それが、ボクのカゾクだ」
すれ違いと傷の中に灯る、小さなあたたかさを描いた感動作。
読む人の心に、きっと“自分の家族”の影を映し出します。