あらすじ
劇場には神棚があるのを知っていますか?
劇場には光と闇があり、何かが宿る空間だからかもしれません。
ここは、小劇場『シアタースイート東京』。東京から江戸川を渡ってすぐの、国府台駅(こうのだいえき。千葉県)の商店街の中にある。
劇場主(こやぬし)は甘井悠多(あまいゆうた)。親所有のビルを改築して小劇場をオープンさせる悠多は、かつて舞台の役者を目指していたのだが、挫折した過去を持つ。
劇場オープンの前日、誰も入れるはずのないステージから台詞を発する女の涼やかな声が聞こえてくる。姿を見ることのできないまま、女の声はすすり泣きになってゆき……
劇場になかなか予約が入らないのは、たびたび現れる生霊のせいだと思い、悠多は追い払おうとする。しかし、生霊が元舞台女優だったことがわかり、女の演技に魅かれていく。そのうちに2人で稽古を始め、悠多は次第にのめり込んでゆくのだった。
そんなある日、悠多は都内の劇場で、生霊の女と瓜二つの女を見かける。実は彼女には……
憔悴していく悠多を心配するのは、幼馴染のイケメン弁当屋の光希(こうき)と花屋の柾と妻、美和。若い彼らは商店街の今後を背負って立つことを期待されていて……
商店街での劇場経営というお仕事ドラマであり、
また、劇場を舞台にした、せつないラブストーリーでもあります。
本作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。