あらすじ
“少しずつ視野が狭くなってゆく”という病を
高校生の時に発症した純一は、多少の生きづらさ
を感じながらも、普通の人と同じように日々を過
ごしていた。
ある日の仕事帰り、自転車でのんびりと住宅街
を走っていた時に、ふとした油断から通行人の
女性にぶつかってしまう。慌てて自転車から降り、
転ばせてしまった女性の顔を覗き込めば、乱れた
髪の隙間から“補聴器”が見えた。幸い、彼女は
軽く膝を擦りむいただけだったが、責任を感じた
純一は名刺を渡し、彼女を自宅まで送り届ける。
----もう、会うこともないだろう。
別れ際にそう思った純一の胸は、チクリと痛み
を覚えていたのだけれど……。
見えていた世界を少しずつ失ってゆく苦しみ
と、生まれつき音のない世界を生きている苦しみ。
異なる障がいを持つ二人が恋を見つけてゆく、
ハートフルラブストーリー。
※この物語はフィクションです。作中に登場する
人物や団体は実在しません。
※表紙の画像は友人M.H様から頂いたものを、
本人の許可を得て使用しています。
※作中の画像は、フリー画像のフォトACから選ん
だものを使用しています。
《参考文献》
・こころの耳---伝えたい。だからあきらめない。
=早瀬 久美:講談社
・与えられたこの道で---聴覚障害者として私が
生きた日々=若林静子:吉備人出版