あらすじ
――その小さなエンジンが、世界を動かす。
主人公・西野勇太は、地味で堅実なサラリーマン。
通勤には、いつもボロボロの原付バイク「原付くん」。
だが、その姿が原因で、息子の匠が学校でいじめを受けるようになってしまう。
ある日、匠は地元の暴走族に誘拐されてしまう。
「息子を返してほしけりゃ、俺と“バイク”で勝負しろ!!」
絶体絶命の中、勇太は“原付一つ”で勝負に挑む。
知力と経験、そして鍛え上げた走りの技術だけを武器に、
400ccバイクを相手に、頭脳と工夫で勝ち抜いていく父――
その姿に、匠の心は動かされていく。
やがて、物語は息子・匠の成長へと移り、
父の背中を追いかけた少年は、自らの“原付”で世界大会へ。
「遅いバイク」が「最強の乗り物」になるまでの、
親子二代にわたる、誇りと自由のバイク物語。
小さくて、ダサくて、笑われてもいい。
それでも、“風”は原付にも吹く。
――「父ちゃん、俺、原付が好きになったよ」
今、空を翔ける“ミントグリーン”の風が、世界を変えていく。